働くママに急増中!第2子不妊の落とし穴

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第二子不妊が多い理由とは

近年の晩婚化が引き金となり、不妊症だけでなく「第二子不妊」も近年急増しており、女性の約10.5%が第二子不妊を経験していると言われています。

日本でも厚生労働省のデータによると、第二子不妊の割合は約32%と言われ全体の約3割が第二子不妊にて何らかの治療をせざるを得ない状況になっていると言われます。

その背景には・・・

①晩婚化
②仕事との両立が困難
③第一子出産後に体調やホルモンが変化した

④第一子と添い寝しているためタイミングが取れない

などがあると考えられています。
特に育児休暇明けで忙しく働く女性はストレスや睡眠不足が蓄積しているためホルモン低下が著しい場合が多く、また赤ちゃんの卒乳が上手く進まず

「第一子の授乳をダラダラ続けてしまう」

事も第二子不妊の原因としては頻発しており、これは「プロラクチン」という催乳ホルモンが分泌され続けることで女性ホルモンの分泌にブレーキをかけてしまうことが妊活が上手くいかない原因と言われます。

その他、よく見られる不妊の原因として

「第一子出産後の体重増加」

この体重増加は産後のお腹の脂肪や筋肉の回復が遅れたり、単純にお子様とおうち時間を過ごす時間が長いことで「運動不足」になっている場合が多いようですが、まれに「不妊治療の際のホルモン治療によるホルモン低下」で皮下脂肪がつきやすくなる例もあります。

女性の場合、太る事でBMIが上がると不妊症になりやすくなると言われ排卵の乱れや子宮の血流にも悪影響が及ぶ可能性が高く、極力妊娠前の体重まで戻す努力が必要です。

第二子不妊の不妊治療の現状

第二子不妊の場合、第一子を自然妊娠で授かったカップルでは再度自然妊娠にトライしていただくパターンが多くなりますが、第一子出産後数年経過している間に・・・

・女性ホルモンの変化
・卵管の狭窄や閉塞
・子宮筋腫や内膜症が発生
・子宮内膜炎やポリープの発生

など妊活環境が変化している方も多い事から3カ月以上タイミングに挑戦しても全く変化がない場合は再度不妊専門病院にて検査を受けていただくことをおすすめしています。

タイミングが難しい場合

第一子の夜泣きや寝かしつけなどでご夫婦の時間が十分確保できずタイミングを取るのが難しい場合は

・シリンジ法

がおすすめ。これはご主人の精子を採取して自身でシリンジを使い挿入するといった方法で、夫婦関係がない場合のご家庭でも妊活によく活用されています。

現在では自宅でも出来るシリンジキットが簡単に購入できますので、病院に行く時間がなかなか取れないカップルにも広く使われています。



また、加齢や疲れなどによるおりもの分泌が不足している場合は潤滑ゼリーなどをお使いいただくとよりスムーズにタイミングやシリンジが実践できます。


第一子の不妊治療が体外や顕微授精の場合

第一子を不妊治療で授かった方は「凍結卵」が残っている方だと「移植」というステップのみになり、通院回数が少なく済みますが凍結卵の在庫が無い場合は再度「採卵」からのスタートとなります。
妊活再開の目安としては

「第一子出産後に月経が2回来たのちに採卵スタート」

が最短で可能ですが、子供がまだ小さく授乳中の場合はプロラクチンの影響だけでなく、ホルモン剤や化学薬品&麻酔を使う治療になる事から採卵はあまりおすすめしません。

しっかり断乳が進み、月経も順調に再開している方は「採卵」に取り組んでいただけますので

①仕事が繁忙期でない
②子供や家族が風邪を引きにくい

時期を選んで採卵を始めてみましょう。

不妊治療の通院という壁

最近の不妊専門病院では不妊症患者様の心的ストレスに配慮し

「子供の同伴を禁止」

する傾向があります。

そのため、通院する際はお子様をご家族や一時預かりに預ける事も余儀なくされることから

通院前に必ず子供の同伴可能か

を確認の上病院を選定していただくことをおすすめします。

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