ストレスからくる症状とは
不妊症の大きな原因ともいわれる「ストレス」ですが、脳がストレスを受ける事で脳の視床下部が乱れる事で脳下垂体から分泌されるFSHやLHなどのホルモン分泌にブレーキがかかり、卵子の成熟や排卵に影響を及ぼすと言われますが、それだけでなく「ストレス」を受ける事で血流障害や冷え症にもなってしまいます。
【ストレスを受たとき心身に出る症状】
・肩こりや頭痛
・冷え性
・睡眠障害
・イライラや抑うつ
・蕁麻疹
・便秘や下痢
【ストレスを受けた時ホルモンに出る症状】
・PMS(月経前症候群)
・月経痛
・月経前後の頭痛&腹痛
・排卵障害
・高プロラクチン血症
などがストレス症状の代表例です。また、基礎体温を測定している女性で「体温がガタガタ」になっている場合、ストレス症状がホルモンに悪影響を及ぼしている可能性が大きいと考えています。
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不妊症に多いストレスとは?
不妊治療をしているカップルのストレスとは、
①仕事によるストレス
②不妊治療に対するストレス
③家族関係によるストレス
が特に多い原因で、仕事が忙しい場合は休職や退職を選ぶ女性も多く妊活に専念できる環境が整うと自然妊娠出来る事もよくあります。
また治療がストレスになる場合、例えばタイミング法や人工授精が長引きメンタルがツラくなってきカップルには成績を理由にするだけでなく「ストレスを回避する」という目的でステップアップをおすすめする事がよくあります。
①③など生活環境によるストレスでは自分自身の考え方やあり方を変えると心が安定することもよくあり、カウンセリングを受けたり身近な方に相談するなど心のケアを実践することでホルモンを整えることをおすすめしています。

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企業によっては不妊治療に通院するための休暇制度を導入している事例や、「不妊治療休職」とよばれる長期休職制度を設けている事もあり、最長1年間の休職を取得することが出来るようです。仕事の疲れや体の不調を感じながら妊活をしている方はこのような職場の休暇制度を利用してみましょう。
ストレスの解決策とは?
①漢方薬
漢方薬は、妊活だけでなくメンタルの不調にも効果が表れやすく日常的に安心して服用出来る事から妊活女性には特におすすめです。よく「イライラには加味逍遙散がいい」と言われていますが、軽いイライラやPMSによるメンタルの興奮時に服用する方も多いのですが、落ち込みや悲しい気持ちの時には別の漢方を使い分けする事になるため専門家に相談することをおすすめします。
また、ストレスからくる生理痛や頭痛は漢方でいう「気滞(気の巡りが悪い状態)」と考えて気を整える漢方を使います。この「痛み」に安易に鎮痛剤を使ってしまうと鎮痛剤による「排卵抑制」という作用が出てしまい、排卵周期の乱れやLUF(黄体化非破裂卵胞)など排卵が出来なくなる原因になることも。そのため鎮痛剤を漢方薬に置き換えるなど体に負担をかけない方法でストレスケアをしましょう。
ストレス性の月経トラブルの場合、「キュウ帰調血飲第一加減」や冷えのぼせなど血流が悪い場合の月経痛などには「桂枝茯苓丸」などもよく使われています。
②アロマやヨガなどでリラックス
脳のストレスを緩和することでホルモン分泌を整える作用があると言われますので日常生活に「アロマ」や「ヨガ」を取り入れリラックス状態を維持することも妊活にとって大切です。

この「リラックス」が「気滞」を改善する効果があり、柑橘系のアロマやミントなどのハーブも「気滞」によく使われており薬膳でも香草や薬味、柑橘類が「気の巡りを整える」食材として紹介されています。
③睡眠の質を高める
1日で受けたストレスは寝ている間に処理されているため、質の良い睡眠は翌日からの心のリセット状態を改善することが出来ますが、逆に睡眠が浅かったり寝つきが悪い場合は脳内疲労が蓄積してしまうことも。
そのため、睡眠が苦手な方にはハーブ・サプリ・漢方薬を上手に使って脳内ストレスを解消するよう生活に取り入れてみましょう。

妊活の「ストレス解消」における注意点
妊活におけるストレスがある場合、妊娠しづらくなる原因となる事でよりストレスが強くなり「負のスパイラル」に陥ってしまう事や、周囲の女性に対してストレスを感じるようになり人間関係をつらく感じてしまう事もよくあります。そのため、妊活にストレスを感じた時は・・・・
①ネットやSNSを検索しない
②心がツラい時は治療をお休みしてリフレッシュする時間をとる
③西洋薬(睡眠導入剤や安定剤)に安易に頼らず自然な治療を取り入れる(赤ちゃんへの影響を考慮)
④夫や家族になるべくつらい気持ちを打ち明ける
など、環境から離れたり周りに理解し受け入れてもらえるような工夫もとても大切です。
赤ちゃんは努力して作るものではなく、自然とご縁があって繋がる存在だと思って執着しすぎないような心のゆとりを作りましょう。
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